Aichi brand 愛知ブランド
工業用ボールタップが中核 インフラの一翼を担う
受水槽などの水量を調整するボールタップをはじめ、多様な水栓バルブを製造。高い技術力を武器に海外にも進出する
海外の水道にも対応する革新的製品
いわゆるきれいな水のみ対応する通常のボールタップ。だが、海外の開発途上国では、水道に砂利などが含まれることも。同社は不純物を排出できる「夾雑物排出型ボールタップ」を世界に先駆けて開発している。
抜きん出た鋳造技術で流体をコントロール
水を給水する・貯める・止めるが自動でできる水道用品、ボールタップ。特に工業用ボールタップ分野において、国内シェアトップを誇るのが同社だ。フロートを水面に浮かべた状態で使用する同製品は、貯水量が減りフロートが下がれば給水を開始、貯水量が増えれば自動的に給水を止められるという優れもの。同社は、こうした一般的な貯水槽用の製品だけでなく、太陽熱温水器に特化したボールタップについて、特許技術を背景に国内シェアほぼ100%を達成。そこで培ったノウハウを生かし、工場、病院などどんな環境にあっても命に直結する水をテーマに、事業を拡大してきた。
同社が手掛けるのは、多彩なボールタップだけではない。黎明期から銅合金を扱ってきた社歴を原動力に、各種バルブの鋳造にもいち早く着手。鋳造工場では、ノウハウを知り尽くしたベテランの職人が、ありとあらゆる製品をつくりだしている。
バルブ鋳造から組立まで、一貫生産体制でのラインアップをもとに、建物全体に行きわたる水のシステムも提案。それらの多種多様な製品群が、水インフラ整備に大きく貢献している。
近年では、国内外を問わず水の希少性や災害抑止のための雨水の利用・貯留などのニーズがある。
砂利や葉が含まれる、雨水をはじめとする河川水などに対応可能な「夾雑物排出型ボールタップ」を、世界に先駆け開発。2022年〝超〟モノづくり部品大賞においては、流水圧の目減りを極限まで減少させつつ水道管内の異物を取り除き、メンテナンスの手間を軽減できる「排出型軸流式ストレーナ型式ASW」が奨励賞を受賞。
鋳造という伝統的な技術をベースとして、最先端を行く製品開発にも挑戦し続けている。
常識を覆す発想で新技術開発
水道管内の微小なゴミを取り除く専門器具「ストレーナー」。同社が3年がかりで開発した「排出型軸流式ストレーナ 型式ASW」は、これまでの形状を変更して水道の機能を最大限にしつつ、メンテナンスコストを大幅に軽減している。
Message
当社は技術力・生産力・企画提案力を3本の柱として、創業以来、70年にわたる歴史を歩んできました。これからも、感性豊かで気力充実し、お互いに信頼し創造を高める「感性・気力・信頼・創造」の精神を大切にしつつ、インフラに関わる企業として確かな品質を保っていきます。
また、同時に海外への展開など新たな挑戦を続けていきたいと思います。
代表取締役社長
落合 佑亮
原材料の青銅を溶かし、型に素早く流し込んで製品の原型をつくっている
Company Profile
兼工業株式会社
本社/小牧市大草2036番地
電話/0568-79-2476
代表取締役社長/落合 佑亮
設立/1954年
従業員数/143人(2023年12月計)
売上高/35億円(2023年2月期)
国内拠点数/7ヶ所
海外拠点数/2ヶ所
URL/https://www.kanevalve.co.jp/
インターンシップあり
働きやすさアピール/新卒・中途・社食・車・住宅・産/育・文系・研修
主な海外取引先
鋳造、低温作動弁、雨水ロストワックス、ミキシングバルブ、鋳物、バルブ、電磁弁、凍結防止弁、オートドレン弁、ストレーナ、中国、ボールタップ制御盤、愛知、定水位弁、水位センサー、受水槽、減圧弁、自動排水弁、緊急遮断弁、減圧式逆流防止器、ステンレス、逆止弁、バキュームブレーカ、日本水道協会、吐水口、差圧計、JIS、雨水制御