Aichi brand

金属製品

株式会社八幡ねじ

ISO9001、14001

40万点におよぶ金属締結部品「ねじ」を世界へ

出荷基地であるテクノセンターで稼働するのは、最先端の在庫管理システム。1本からのオーダーにも応えられる

SDGs の取り組み

三方善の精神に則って、持続性に配慮した事業を展開してきた同社。環境問題対策がより強く叫ばれる昨今の状況にもスムーズに適応している。その一例は、金属印刷と呼ばれるねじ本体への特殊印刷によるラベルレス化など。顧客がねじからラベルを剥がす手間までも削減している。また、自然由来の原料を使ったバイオマスプラスチックのパッケージ導入にも積極的だ。

金属締結部品の製造から物流まで

 株式会社八幡ねじの創業は、第二次世界大戦が終わった頃。戦後復興のために何か役立つものをつくりたいという想いを胸に、創業者・鈴木利則が小さなボルト工場を構えたのがきっかけだ。
 その後、高度経済成長に伴う多彩なニーズに合わせ発展してきた同社。締結力とゆるみ防止に優れるくさびナットの開発などを経た後、ねじ類を全世界規模で送り出す商社機能を有するように。今や特注品の開発・製造、協力会社と連携しての表面・メッキ加工まで、守備範囲は広い。取り扱い品目数が実に約40万点にも及ぶ事実は、〝どんな金属締結部品も扱える企業〟であることを物語っているといえよう。
 令和の時代になっても、建物や家電、自動車はもちろん、あらゆる産業・工作機械に必要とされる、ボルトやねじなどの金属締結部品。これらの製品が同社のものづくりの始まりを支えているわけだが、ライバル社の追随を許さない特筆すべき強みは、電気や自動車、建築、医療、半導体やインフラにまつわる各メーカーとの取引を行なうFN(FASTENING)事業部と、約3700店舗のホームセンターとの取引を担うHI(HOMEIMPROVEMENT)事業部が二本柱となっている点。特にDIYなどを目的とした一般ユーザーに応える後者は、国内シェア約70%を誇る。締結部品を求めて店頭に向かうと、同社の名が刻まれた製品をたびたび見かけるのは、このためだ。
 国内外に名を轟かせる企業に成長した現在も、創業時から掲げてきた企業理念「三方善」の精神は変わらない。この思想は、永続的な発展のために、自社だけでなく顧客、取引先、仕入先、そして社会との共生が不可欠という利他の精神だ。常に新たな技術、新たな分野を拓く。その固く強い決意は、今までともに歩んできた人々と社会があってこそ…。そうした普遍的な理念を基とした企業姿勢で、社会への貢献を続けている。

常に新たな製品カテゴリーを発掘

カテゴリーの垣根を超えた商社機能を強める同社は「Something New」を合言葉に、従業員発の商材発掘にも邁進。防災グッズやアシストスーツ、ペット用品まで、世のためになるものであれば何でも取り扱う気概にあふれている。これも三方善たろうとする強い信念があってこそだ。

ITとメカトロ活用により、整流化

 種類数が多いだけでなく、一つひとつのサイズや形状が細分化している金属締結部品。オーダーの増減が激しい特性もあるが、同社は顧客のニーズに確実に応えてきた。その背景にあるのが約30年前から取り組んだIT化。煩雑になりがちな出荷業務を見越して、早くからメカトロニクスを導入。現在、出荷拠点となっているテクノセンターには、商品をステーションまで配送する自律走行搬送ロボットや、出荷頻度の高い商品を在庫する高速自動倉庫を配備。袋詰めや商品の寸法検査などについても自動化されているため、従業員の動きは極限まで軽減されている。
 「整流化」と呼ばれるこの仕組みもまた、同社の強靭な礎の一つ。こうした秀逸なシステムを活かしながら、締結部品にとらわれず多方面への事業発展を図っていく。

Message

当社が社員に求めているのは、仕事を本気で楽しもうとする精神です。「楽しい」の反対は、必ずしも「辛い」ではありません。「辛いこともひっくるめて、楽しむ」。
そうした前向きな精神をもって、主体的に行動できる人は、必ず活躍できる職場です。

代表取締役社長
鈴木 則之

全世界のものづくりを支える同社のDNA・金属締結部品


Company Profile

株式会社八幡ねじ
本社/北名古屋市山之腰天神東18
電話/0568-22-2629
代表取締役社長/鈴木 則之
設立/1953年
従業員数/1,040人(2023年6月計)
売上高/ 302.4億円(グループ連結)(2023年6月期)
国内拠点数/11ヶ所 
海外拠点数/4ヶ所
URL/https://yht.co.jp/
インターンシップあり
働きやすさアピール/新卒・中途・社食・車・住宅・産/育・文系・研修
主な海外取引先

経営理念 三方善の精神で、新技術・新分野を拓く