Aichi brand 愛知ブランド
時代を創るメーカーを下支えする専用機を開発・製造
2022年3月に竣工した新工場では、自動車などのエンジンブレーキやカーエアコンなどをつくる産業用の専用機を生産
社内一貫で専用機を生む開発型メーカー
50年余にわたり主たる事業としてきたのは、各種パーツ類を生み出す専用機・治具の設計・開発から製作、そして据付。その対応域は広く、自動車や航空機、建設や小型家電まで業界を問わない。こだわるポイントがあるとするならば、クライアントが高品質な産機を求める〝勝ち馬〟、つまりある業界を牽引する立場にあること。こうした顧客の求める細やかなオーダーにも応じ続け、「世界で一台の専用機が創出できる開発型メーカー」としての立ち位置を揺るぎないものとしてきた。
専用機の製造プロセスは、各工程の設計や部品加工、制御設定から組み立て、検査や納品後のメンテナンス、さらに海外における現地指導まで。従業員数は決して多くないが、各部署が並行して開発に携わる「コンカレントエンジニアリング」という独自の開発体制で、高いクオリティと短納期を両立してきた。しかも、創り出した専用機の生産能力やサイクルタイム、不良率、騒音面や安全性まで、すべてを保証する点も、同社の特徴といっていいだろう。
このような万全の生産体制が取れるのは、各部署の従業員がマルチプレーヤーであってこそ。開発や材料調達、設計や品質保証などの複数分野をまたぐ業務をこなすことで、一人ひとりが確実に成長し、互いの業務内容をごく自然にサポートできるのだ。こうした優秀な人材が、先に述べた専用機や治具の製造だけでなく、航空宇宙関連のパーツ製造などの、さらに難度の高い業務の受託までも可能にしている。
今後は、農業法人を立ち上げる見通しだ。農業は「何もないところから創る」ものづくり精神と同じ。次なる勝ち馬を求める貪欲さを失うことなく、異業種への飽くなきチャレンジも続けながら、ポテンシャルをさらに向上させていく。
農業をテーマにSDGs!
近年、三重県津市において、新工場の1/3ほどにもおよぶ農業用分譲地を取得した同社。「何もない所から構築するのはものづくりと同じ」を合言葉に、生産体制や販路も確保。ダイレクトな環境へのアプローチを開始する。
Message
各部署が連携し、複数の業務をまたぐことでお互いへの理解が進み、スムーズな一貫生産体制が取れています。今後の事業展開は社会の流れもあるので未知数ですが、参入ハードル、求める技術レベルともに高い医療分野など、高価値な業界において活躍していきたいですね。
従業員が心癒される職場環境づくりにも
注力している
航空宇宙業界にも参画
航空宇宙産業の集積地を目指す「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」に参加。トレーサビリティといった厳しい条件のつくボーイングの筐体づくりなどに対して、高度なものづくり技法を駆使して挑み続ける。
Company Profile
株式会社三技
本社/北名古屋市徳重西沼51番
電話/0568-24-1770
代表取締役/野間 誠司
設立/1972年
従業員数/49人(2024年1月計)
売上高/10億3,685万円(2023年3月期)
国内拠点数/1ヶ所
海外拠点数/1ヶ所
URL/https://www.sangi-sys.co.jp/
働きやすさアピール/中途・社食・車・産/育・文系・研修
主な海外取引先
治具、専用機、検査機、組付機、加工機、シーケンス制御、設計製作、NCプログラム、ロボット、システムインテグレータ、圧入機、ビス締め機、搬送