Aichi brand

輸送用機械器具

トピー工業株式会社

ISO9001、14001 JIS Q9100、27001 健康経営優良法人2023 スポーツエールカンパニー2023
DX認定事業者 とよはし健康宣言事業所 エコリーフ

持続可能な素材・鉄をつくり鉄をこなす

同社の中核を担う電気炉では、先進技術の活用により省エネルギーかつ環境負荷の低い製造プロセスにより鉄源を提供している

他社には真似できない強み

形鋼工場では一般形鋼から左右非対称の異形形鋼まで幅広い形鋼製品を生産、棒鋼工場では異形棒鋼として直棒と国内唯一のコンパクトコイルも生産している。特に異形形鋼は社内加工事業部門向けに、商用車や鉱山用大型車両用のホイールやブルドーザーに欠かせない履帯などの足回り、重機に取り付けるバケットの刃先まで、守備範囲は広い。環境配慮、省エネに加え、こうしたオーダーにワンストップで応えられるのが同社の強みだ。

鉄鋼屋として歩み、早くから資源の有用性に着目

 合金成分を調整することで剛性や耐食性などをコントロールする、あるいは熱処理を加えて硬度を上げるなど、使い勝手に優れた素材・鉄。人類とともに長い歴史を歩んできた素材でありながら、現代でもその用途の広さは健在だ。穂の国・豊橋で長らく鉄鋼業を営んできたトピー工業株式会社豊橋製造所では、今日も高温でたぎる電気炉が稼働する。そんな同社の特色は、汎用性の高いH鋼などの形鋼や、特殊な形状の鋼材・異形形鋼を創り上げる圧延までのプロセスが自社一貫体制である点。最終製品の商用車用ホイールや建設機械用履帯では、常に高い評価を得ている。
 電気炉という特殊な設備を原動力に、コンパクトコイルなど省人化をコンセプトとする商品開発や化粧品原料の製造など、事業領域も拡大中。だが、その真髄はあくまで鉄スクラップをはじめとした様々な資源の鉄鋼製品へのリサイクルだ。循環型社会実現への貢献、環境への配慮を自然体でこなし、企業価値を高めている。

産廃のリサイクル技術を高度化

 廃棄された自動車や家電などを粉砕し、鉄や非鉄などの再利用資源を回収した後に残る、ガラス・ゴム・樹脂などの破片、『シュレッダーダスト』。従来、産業廃棄物として埋立て処理されてきた。しかし、これを固形化すれば、鉄を溶かす熱エネルギー源として有効活用できる点に注目した同社。SDGsという言葉が叫ばれる十数年前から、コークスの代用品として再利用を進め、すでに90年代から熱源利用を実施していた。カーボンニュートラルの先駆けと言っても過言ではない。このプロセスにより発生する排気ガスでスクラップを温めるなど、アイデアあふれる試みを続けている。
 近年、同社はさらにその動きを活発化。91年からグループ傘下に置いた明海リサイクルセンターを拠点とし、地域の一般家電や廃棄自動車、スクラップの回収を進め、鉄と非鉄成分の分離・再利用に注力してきた。天然資源を余すところなく活用するスタイルは、もはやリサイクルや環境保護などの枠組みを超えている。地球環境に配慮しながら顧客のニーズにも応えてきた同社は、今後も人と環境、双方をベースとしたものづくりに邁進していく。

イノベーション

鉄スクラップは不純物が含まれる割合によって、等級が与えられる。これまでその判別を目視で行なってきたのは熟練者たちだ。ただ、ベテランでないと瞬時のジャッジは困難な上、将来的には労働者不足の心配もある。同社はこうした事情を鑑みて、ベンチャー企業とタッグを組み、AIを利用した鉄スクラップの等級解析、異物の検出などに関する実証試験を開始。電気炉に投入できる資源を効率よく判定できる素地を整えながら、ますます循環型社会への貢献度を高めていく構えだ。

地元チーム支援で豊橋を盛り上げる!

市民にも認知度の高いバスケットボールチーム・三遠ネオフェニックスのスポンサーを、2018年から務める同社。年2回のトピー工業杯実施など、意欲的に地域貢献を行なっている。市民体育館をホームグラウンドとする彼らと従業員家族が触れ合う機会もあるという。

Message

現在のスタンダードとなった鉄の精錬技法を開発、業界初の設備導入など、新たなことにチャレンジする社風は今も健在です。今後は、明海リサイクルセンターでの資源回収能力向上によるさらなるリサイクルの高度化により資源循環レベルを上げていきたいと思っています。

スチール事業部長/豊橋製造所長
野秋 明弘

電気炉の応用で生まれた化粧品原料
「トピーマイカ」


Company Profile

トピー工業株式会社 豊橋製造所
豊橋製造所/愛知県豊橋市明海町1番地
本社/東京都品川区大崎1丁目2番2号
   アートヴィレッジ大崎セントラルタワー
電話/0532-25-1111
執行役員製造所長/野秋 明弘
設立/1921年
従業員数/937人(2023年12月計)
売上高/3,344億9,600万円(2023年3月期)
国内拠点数/7ヶ所 
※グループ会社 国内21社 海外18社
URL/https://www.topy.co.jp/ja/index.html
インターンシップあり
働きやすさアピール/新卒・中途・車・産/育・研修
主な海外取引先

経営理念 トピー工業グループは、事業の存続と発展を通じて、広く社会の公器 としての責務を果たし、持続可能な循環社会の実現に貢献する。