Aichi brand

プラスチック製品

中京化学株式会社

ISO9001、14001 グリーンプリンティング工場

小回りの利く印刷技術を駆使し顧客のニーズに応える

環境に優しいフレキソ印刷の工場内は、クリーンで匂いもほとんど感じられない。環境配慮型技術の鏡といえそうだ

他社には真似できない強み

軟包装資材の印刷は、高精細かつ耐久性のある油性グラビア印刷が主流。ただ、印刷用の版重量が重いなどの点で、小ロット対応がしにくいという特色もある。そこで、版重量が軽く最低ロットも約半分以下となる水性フレキソ印刷の可能性を見出したのが同社。
双方に対応することで、より細やかなニーズに応えている。

生活に不可欠な軟包装資材への印刷が柱

日常生活を彩る、菓子用フィルムで使われているポリプロピレンやポリエチレンなどの軟包装資材。こうした食品パッケージへの印刷事業を軸に、同社は半世紀に渡り歩んできた。
 その製造プロセスは、製版~印刷~ラミネート~スリッター~製袋。おおまかには、内容物やサイズにより材質・形状を決定して図面を起こし、印刷内容を転写した版をつくる。のちに、広幅・長尺のロールフィルムにプリント。これを指定のサイズに切り分け、袋状に加工して納品となる(ロールのまま納品するケースもある)。同社はラミネート以外の工程を担い、一貫製造に近いスタイルを貫いてきた。
 そんな同社におけるメジャーな印刷技法が、水性グラビア印刷。高精度かつ豊かな表現ができ、大ロット印刷に最適というメリットを武器に、事業の主軸を担っている。

新工場の設立で、自社技術の底上げを

印刷行程を連続させ効率を上げるため、2025年に新工場を構える予定。これまで自社を支えてきた協力会社との絆を大切にしつつ、ロングスパンで自社技術を進歩させようとたゆまぬ研鑽を続けている。

フレキソ印刷がもつポテンシャルに注目

 わずか1インチに250ものラインを描く精度の高さを誇り、多彩なカラー表現ができる水性グラビア印刷。同社はインクの乾きにくさなどの課題を解消し、着実に業績を伸ばしてきた。しかし、小ロット多品種化のオーダー増を踏まえ、新たな印刷方式「フレキソ印刷」を本格的に採用するに至っている。
 この印刷技法が省インク性に優れるだけでなく、樹脂製の印刷版を採用し、作業者の負担を軽減。さらに、同社の印刷機の仕様上、最小原紙幅が狭いために最低ロットが水性グラビア印刷の半分になるなどの特色がある。水性グラビア印刷にも劣らぬ精度ゆえに、商品サイクルの早いマーケットでは歓迎され、確実に需要を伸ばしている。
 環境規制が厳しくなり、脱プラスチックも求められる近年。食品パッケージの原料も見直され、フレキソ印刷が得意とする紙素材が改めて採用されるケースも増えてきた。豊富な印刷業務のキャリアを活かした水性グラビア印刷、そして新領域を開拓するフレキソ印刷の二刀流を構え、同社は今後も確実にニーズを汲み取る。

イノベーション

欧米ではメジャーな印刷技法となっているフレキソ印刷は、環境に優しいことも大きなメリット。水性グラビア印刷に迫る精度を誇りつつも、印刷のために利用されるアルコール溶剤が少量で済むため、環境配慮型の技法といえる。
折しも、国内では環境に関する規制は厳しくなる一方であり、SDGsへの対応策も求められる傾向にある。同社は大ロットのニーズには水性グラビア印刷、少量多品種には積極的にフレキソ印刷を提案。品質と環境、どちらのオーダーにも確実に応えられる事業展開を実現している。

Message

製版から納品までのほとんどを自社一貫とすることで、高品質かつ短納期・小ロット対応、さらに環境に優しい水性印刷という特色を活かし発展してきました。今後もお客様のオーダーごとに最適な印刷法を提案できる企業であり続けます。

専務取締役
後藤 大輝

顧客の求める色味に対して、真摯にすり合わせを行なう


Company Profile

中京化学株式会社
本社/稲沢市陸田高畑町90
電話/0587-32-6311
代表取締役/後藤 啓行
設立/1973年 従業員数/89人
売上高/33億2,100万円(2023年6月期)
国内拠点数/4ヶ所
URL/http://www.chukyokagaku.co.jp/
働きやすさアピール/新卒・中途・車・産/育

経営理念 人と環境に優しい軟包装パッケージを通じ社会に貢献する