Aichi brand 愛知ブランド
創業80年の自動車部品メーカー 新分野、水道関連機器に挑戦!
工業用の「UFB®Ark」の配管ラインアップ(上)、販売中の家庭向けシャワーヘッド(下)
SDGs の取り組み
地域貢献したいという思いから、会社と同じ日進市にある名古屋商科大学の学生と授業でコラボ。名城大学にも社員が足を運び、旋盤操作といった機械加工の技術を伝え、次世代人材の育成にも力を入れる。
開発したナノバブル発生装置「AUFB®Ark」
1944年創業の荒川工業。80年の長きにわたり自動車部品加工、組み立てを事業の柱としてきた。強みは切削加工、組み立てに関する設備および機械を自社で設計・製作できること。これにより難削材の高精度加工、組み立てまでの一貫生産を可能にした。
手掛けるのはエンジン、トランスミッション、アクスル(車軸)、サスペンション部品の機械加工及び熱処理となっているが、自動車のなかでもエンジンや駆動系がウェイトを占めていた。
今、自動車業界では自動化、電動化などの「CASE(ケース)革命」が叫ばれている。変革期を迎え、同社は新分野へのチャレンジを数年前から模索。縁がありナノバブル発生装置メーカーと取引を重ねるなかで、UFB(ウルトラファインバブル)水の可能性に感銘を受けた。洗浄力、生理活性、成長促進が期待できるとされるUFB水。人間の目に見えない1/1000ミリ以下の泡(UFB)によって環境保全という社会課題解決に取り組めると実感。2020年4月、自社でのUFB発生装置開発に着手した。
2022年9月、外部の空気を取りこまずキャビテーション方式で水中の溶存酸素等からUFBを生む、オリジナルのUFB発生装置「AUFB®Ark」を開発した。
主なターゲットは工業用途だ。工場内で水を使う研削機では砥石の目詰まり減少、洗浄機では洗浄効果アップに加えバクテリアの発生を抑えることで臭気抑制となる。工場の水道配管にフィルター、AUFB®Arkをセットにして設置し工場全体でUFB水の使用ができる。国内特許取得後は国際特許を出願中(2024年1月時点)とグローバルマーケットも視野に入れている。
自動車部品加工を大切にしながら、新分野にもうって出る。掲げる「両利きの経営」で、更なる成長に挑み続ける。
SDGs
荒川工業が製造、販売する「AUFB(R)-Ark」はノズルを水道管、あるいは蛇口に付けるだけで工場や家庭の水をナノ水に変えて使用できる。たとえば浴室で使えば、ナノ水の超浸透効果により頭皮の痒み除去、保温が期待できるほか、壁面や浴室内、配管内における汚れの付着減少も可能にできる。
Message
自動車業界が直面する自動化、電動化といった「CASE革命」という波。生き残るためには、今あるリソースを時代に応じて再構築すること。
既存事業では生産性をいかに高めるかが成長のカギと考えています。
代表取締役社長
杉谷 卓志
Company Profile
荒川工業株式会社
本社/日進市米野木町北山226番地
電話/0561-74-0111
代表取締役社長/杉谷 卓志
設立/1944年
従業員数/351人(2023年10月計)
売上高/133億6,367万円(2023年3月期)
国内拠点数/1ヶ所
インターンシップあり
URL/https://www.arakawa-industry.co.jp
働きやすさアピール/新卒・中途・社食・車・住宅・産/育・研修
主な海外取引先
直接はなし(インドネシアとのTA契約あり)、
顧客経由でタイ、オランダ、中国
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